木製カウンターにネルドリップの香り、チェック柄のテーブルクロス――そんな昭和の純喫茶には、手間をかけた“ちょっと贅沢”なメニューが並んでいました。
学校帰りや商談前のひと息、デートの合間に味わった一皿一杯は、今も心に残る味わいです。
本記事では、昭和の喫茶店を象徴する“食べごたえフード”と“ほっとするドリンク&デザート”を合計5品ご紹介します。
フードの王道メニュー

俺も昔はよく食べに行ったもんだ!一人で…
この章では、昭和の純喫茶でおなかを満たす定番の一皿を解説します。
ナポリタン

ケチャップベースで太めのスパゲティを炒めた喫茶店の定番。
タマネギ、ピーマン、ウインナーをバターやマーガリンで香ばしく仕上げます。
カウンター席で「粉チーズとタバスコ、かけますか?」と尋ねられた思い出とともに、甘酸っぱいケチャップのコクを楽しんでください。
ミックスサンド

ふわふわの食パン3枚重ねに、タマゴサラダ・ハム&レタス・キュウリ&チーズなどを挟んだ贅沢サンド。
マヨネーズやマーガリンでコクをプラスし、薄切りのパンが口当たり良くまとまります。
ブレンドコーヒーとの相性が抜群で「これひとつでお昼完結」の安心感がありました。
カレーライス

純喫茶流カレーライスは、玉ネギと肉をじっくり炒め、デミグラスソースとカレールウで煮込む“家庭の延長”メニュー。
ルウのとろみとコクはマスターの腕の見せ所で、ケチャップをほんの少し隠し味にする店も。
柔らかく煮込まれた野菜とほろほろの肉がごはんに絡み、スプーンが止まらないおいしさでした。
ドリンク&デザートの定番
食後や休憩に“ほっとする一杯”と甘い一皿をどうぞ。
クリームソーダ

メロンソーダのグリーンに、バニラアイスの白が映える一杯。
炭酸のシュワシュワがアイスを溶かし、混ぜ合わせるとクリーミーな甘さに変化します。
アイスが浮かぶ見た目のかわいさから、子どもだけでなく大人にも大人気でした。
ホットケーキ

銅板でじっくり焼かれた厚めのホットケーキは、表面はサクッと、中はふわふわ。
バターを溶かし、メープルシロップをたっぷりかけてどうぞ。
焼き目の香ばしさと生地の甘さのコントラストが、ゆったりしたティータイムにぴったりです。
手作りプリン

卵と牛乳をじっくり蒸し固めた昔ながらのプリン。
とろりと濃厚なカスタードに、ほろ苦いカラメルソースがよく合います。
コク深い卵の風味と、手作りならではの素朴な甘さが、どこか懐かしい気持ちにさせてくれました。
まとめ

昭和の純喫茶は、手間を惜しまない調理でおなかも心も満たす場所でした。
ナポリタンやミックスサンド、カレーライスといったフードから、クリームソーダやプリンまで、どれも今では希少な味わいです。
ぜひお近くのレトロ喫茶を訪れ、当時のメニューを探してみてください。「あの頃のひととき」を再現する素敵な時間が待っています。
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