コンビニ普及前の街角をにぎわせたドリンク自動販売機には、今ではめったに見られない個性的な商品が並んでいました。
子どもの小銭でも買えた清涼飲料や、温かいコーヒー缶、おしるこ・みそ汁まで、多彩なラインナップにワクワクしたものです。
本記事では、昭和～平成初期にかつて親しまれた「懐かしの自販機ドリンク」を厳選し、その味わいと当時の思い出、探し方のコツまでご紹介します。
定番レトロ清涼飲料
この章では、昭和期に自販機で定番だったシンプルな清涼飲料をご紹介します。
手頃な価格とクセになる甘さが子どもから大人まで人気でした。
三ツ矢サイダー
1970～80年代、透明なプラスチックボトルに入った「三ツ矢サイダー」は炭酸のシュワシュワ感がたまらない定番。
自販機専用サイズの200〜250mlで販売され、公園や学校帰りのおやつ代わりにぴったりでした。
カルピスウォーター
原液と水を混ぜるカルピスに対し、自販機版はすでに希釈済み。
乳酸菌飲料特有のまろやかさを味わえる一方、缶の飲み口付近に残る甘さが昭和っぽい風情を演出していました。
三ツ矢レモンスカッシュ
レモン果汁と炭酸の組み合わせが爽快な一杯。
甘さ控えめの後味と、鮮やかな黄色いパッケージで夏季限定販売されることもあり、季節の風物詩として親しまれました。
ホットコーヒー＆ミルク飲料
冬場になると恋しくなった、温かい自販機ドリンクの王道３種を解説します。
缶のまま手で温められる手軽さが魅力でした。
BOSS レインボーマウンテンブレンド
1990年代に登場した缶コーヒーの代表格。
ほのかな苦味とコクを両立させた味は、教室や職場の休憩時間に欠かせない存在でした。
自販機限定ボタンで「HOT」表示が点くと、思わず手が伸びたものです。
森永ミルクコーヒー
コーヒーとミルクのバランスが絶妙で、甘すぎず苦すぎない万人向けの味。
缶のデザイン変更前のレトロなロゴや色合いが、当時の思い出を呼び起こします。
ホットココア（明治ココアなど）
冬季限定で出現したホットココアは、甘さと温かさで寒い公園でも体を温めてくれました。
微細なココアパウダーが缶内で混ざったまま提供されるため、本格感はないものの、どこかほっとする味わいでした。
変わり種＆地域限定ドリンク
全国の道の駅や観光地では、地域ならではのユニークドリンクも展開。
今では希少な品を３つピックアップします。
冷やし飴ドリンク
関西圏の夏祭り屋台で知られた冷やし飴が、そのまま自販機に。
生姜シロップと甘味が効いた独特の風味は、大人向けながら子どもも一度試せばクセになる味でした。
レトロ自販機探し＆再現のコツ
今も現存する懐かし自販機や、当時の味を再現する方法を解説します。
現存店舗ガイド
道の駅や一部昭和レトロ喫茶店、ドライブインに残る旧型自販機を巡るのがおすすめ。
SNSで「#レトロ自販機」で検索して現存情報や設置場所の報告を探すのもたのしいですね。
再現ドリンクの作り方
市販のカルピス原液を希釈し、炭酸水や無糖炭酸飲料で割ると、当時の「瓶自販機版カルピス」に近い味に。
ホットココアはココアパウダーと牛乳、砂糖を混ぜて缶ホット感を再現可能です。
カスタムラベル＆ボトルDIY
空き缶やペットボトルを当時のラベル風にリメイクし、自宅で懐かし自販機コーナーを演出。
イベントや子ども会の演出アイテムとしても活用できます。
まとめ
かつて街角で手軽に味わえた懐かしの自販機ドリンクは、昭和～平成初期の文化と香りを今に伝える貴重な存在です。
三ツ矢サイダーやBOSSコーヒーといった定番から、地域限定の冷やし飴まで、多彩なラインナップに溢れたあの時代をもう一度体験してみてください。
現存自販機を探しに出かけるもよし、自宅で再現ドリンクを楽しむもよし。
あなたの心に残る一杯を、ぜひ見つけてみましょう。
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