2000年代はフィーチャーフォン、いわゆるガラケー全盛期。
メーカーは通話品質だけでなく、iモードや写メール、ワンセグ、おサイフケータイといった新機能を次々投入し、各キャリアや端末メーカーがしのぎを削りました。
本記事では、NTTドコモ、au、Vodafone(現ソフトバンク)が発売した中でも特に人気を博した5機種をピックアップし、その魅力と登場背景、当時のユーザー評判を振り返ります。
ドコモが放った3G初号機と進化モデル
この章では、3G回線の先駆けとなった端末と、回転カメラ搭載で動画対応を果たした進化版をご紹介します。
FOMA N2001(2001年10月発売)
NTTドコモ初の3G対応機。
世界初の商用W-CDMA方式を採用し、高速データ通信を実現しました。
小型の有機ELディスプレイを備え、フィーチャーフォンとしての基本性能をしっかり担保。
カメラは非搭載ながら、通話品質とiモード通信の安定性が法人・個人ユーザーともに評価されました。
FOMA P900iV(2004年6月発売)
回転式195万画素カメラをヒンジ部に搭載したモデル。
当時としては高解像度のCCDカメラで、縦横どちら向きでも撮影可能。
iモード動画にも対応し、「写メール」の域を超えた動画コミュニケーションを先駆けました。
スライド操作でメニュー切り替えができるのも新鮮でした。
カメラ画質と防水機能で差をつけたVodafone端末
この章では、当時他社をリードした高画素カメラと防水を両立した機種を見ていきます。
Vodafone 905SH(2006年5月発売)
320万画素CCDカメラを搭載し、ガラケー最高画質を実現。
さらにIPX2相当の防滴性能を備え、濡れた手でも操作可能でした。
大画面液晶と1キーショートカット機能でユーザビリティを高め、写真撮影を重視するユーザーに好評でした。
auの初期3Gモデルとフラッグシップデザイン
この章では、CDMA1X方式の黎明期モデルと、ソニーブランドによる高級感あふれる一台をご紹介します。
A3012CA(2002年3月発売)
au初のCDMA1X対応端末。
モノクロ有機ELディスプレイを搭載し、赤外線通信ポートで連絡先交換や写真転送が可能でした。
当時はメール文化が伸張する時期で、「ケータイでアドレス交換」がブームとなった先駆けです。
W62S(2008年3月発売)
ソニーエリクソン製のau向けフラッグシップ。
光沢有機EL画面とフルフラットキーを持ち、ワンセグ放送とEメールをワンタッチで切り替え可能。
アルミフレームの高級感が若年層に支持され、最後のソニーブランド端末として記憶に残ります。
まとめ

2000年代のガラケーは、通話とメールの進化に加え、写メールや動画、防水、おサイフケータイなど多彩な機能が花開いた時代です。
NTTドコモのFOMA初号機からVodafoneの高画質機、auの初期3G端末まで、各社が競い合った名機5選を振り返りました。
当時手にした端末の起動音やカメラ機能をもう一度試してみれば、あのワクワクがよみがえるはずです。

携帯を無駄にパカパカ開け閉めしたもんだぜ!!
コメント